フランスワイン事典
Southwest 南西地方
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ブルゴーニュ地図
バスク・ピレネー地方
地図・バスク・ピレネー地方

ここのACは、バイヨンヌで大西洋に注ぐアドゥール河とその支流の中・上流域にある。
その歴史は古くガロ・ローマ時代に遡るが、中世の聖地コンポステラへの巡礼の道筋にあったし、ブルボン王朝初代王アンリ4世の生まれたナバール王国の足元でもあったから、 良質のワインを生み出す社会・経済的背景を持っていた。
同時に、ピレネー山脈の麓で、大西洋の暖かな空気が流れ込むと言う自然条件にも恵まれていた。
しかし、フィロセラ禍で、ここも壊滅的打撃を受けたのであるが、第二次大戦後、野心的な生産者が輩出し、伝統品種に近代技術を加え見事に復興した。

ビアリッツ
大西洋側は、強烈な独自の文化を持つバスク地方、バイヨンヌはその首都。
海岸はコート・ダジュールトと並んでフランス屈指の海水浴場で、その中でもピアリッツには一流ホテルがあり、毎年何万人と言う避暑客が訪れる。
小さな漁村であったビアリッツが脚光を浴びるようになったのは19世紀で、ヴィクトリア女王が訪れ、王族・貴族のビーチとして人気の場所になった。

 

Madiran

マディラン
マディラン
このACは、アドゥール川を中流域まで遡り、ポー市との間にある37の村で構成されている。中心のマディランは、住民600人足らずに小さな村。 この地はスペインにある中世の巡礼地ー<サンチャゴ・デ・コンポッステラ>への道筋に当っていて、ここのワインは巡礼者に人気を博していた。畑の歴史は古く、 ガロ・ローマ時代に遡ると言われている。
畑は珪石や石灰岩を含んだ粘土質の土壌の台地に畑があり、色が濃く、フランボワーズの香りを持ち、骨組みが非常にしっかりとしてタンニンが強い男性的赤ワインである。
地元のタナ種(最低40%)にカベルネ・ソヴィニョン&フラン、フェール・セルヴァドゥー種を混ぜるが、このタナ種の使用割合の多いものを、 <キューヴ・トラディショネル>と呼んで区別している。これは長寿で、出来の良い年のものは10年以上寝かせてはじめて真価を発揮する。 近年、野心的生産者が、新オーク樽を使って和らげ、素晴らしい品質のワインを生み出している。

 Pacherence du Vic-Bilh パシュラン・デュ・ヴィク・ビル

マディランと同一地域内で造られる辛口ないし薄甘口の白ワインに付けられているAC。
各年の天候次第で、甘口または辛口になると言う変わったAC。

栽培地
1,150ha (パシュラン:130ha)
主品種
<赤>タナ、カベルネ・ソヴィニョン&フラン、フェール・セルヴァドゥー
<白>ソーヴィニヨン、セミヨン、アリュフィアック、プティ&クロ・サンマン、クルビュ
Key Vintages
 赤 2002,2001,2000.1998,1997,1996.
 白 2003,1999,1997,1996.

 

Jurançon

(ジュラソン
ジュラソン
このAOCは、ポーの南に接し、ピレネー山脈から流れ出る2つの川の間に広がる。ポーはナバール王国の首都、ブルボン王朝初代の国王アンリ4世の故郷である。ジュラソンのワインが王の洗礼に使われたから、以来、ブルボン王朝の王室の洗礼用ワインとなったことで有名である。南西地方のリダー格の白ワインである。

使用品種が特殊で、この地方だけのもの。グロ&プチ・マンサン種(Gros & Petit Manseng)にグルビュ種(Courbu)を混ぜる。
甘口は、貴腐で造るのではなく、木に付いたまま葡萄果を乾燥させ、過熟状態にし、それを仕込む。複雑で繊細な香りを持ち、口当たりのいい黄金色のワイン。長寿タイプ。
辛口は、華やかな香りで、爽やかな軽快な口当たり、淡い落ち着いた色のワイン。早飲みタイプ。

栽培地
700ha
主品種
<白>グロ&プチ・マンサン、グルビュ
Key Vintages
 甘口白 2003,2001,2000,1999,1998.

 

Béarn

ベアルン
このAOCは、カーヴ渓谷の丘陵地帯で、中心のベロック(Belliq)の丘の地区、マディランに接する地区、ジュランソンに接する地区の3つに分散している。
中世修道僧が品質向上に努め、17世紀にはオランダ・イギリスに輸出されるまでになった。
ベアルンと言えば、まず、
<ロゼ>で、生き生きしてフルーティー、光沢のある色調で、芳香豊かで繊細。
<赤>は、タナ、マンサン種を主に使い、マディランに似たところもあるが、非常に個性的。
骨格のしっかりした、サクランボの香りを持つワイン。
<白>は、タンニンがしっかりしているので、余韻が長い、生き生きとして且つ上品。

栽培地
130ha
主品種
<赤・ロゼ>タナ、ブシー、マンサン、クルビュー、ピナン
<白>グロ&プチ・マンサン、グルビュ、ラフィア、カマラレ

 

Irouléguy

イルーレギ
イルーレギ
ニーブ川が真中を流れるこのAOCは、中世の聖地コンポステラへの巡礼路のロンスヴォー峠の麓にある。巡礼で栄えたサン・ジャン・ピエ・ド・ポールの町には、 城壁と石畳の美しい古い町並みが残っている。
葡萄畑の発祥は、ここも中世の修道院である。
このバスク地方は、葡萄栽培には最適な気候で、かっては、広大な葡萄畑があったが、フィロキセラ以降立ち直れず、最後に残った土地がこのAOC。 ピレネー山麓にあるから畑は段状で、危険なほど険しい。出来るワインは、赤が3分の2。

濃い赤色で、肉付きよく滑らかで芳香に富む<赤>は、タナ種を混ぜるからタンニンが独特で力強い。熟成にも耐える。まさにバスクの珍品。
<白>と<ロゼ>もあるが、共にフルーティーで爽やか。若飲みタイプ。

栽培地
150ha
主品種
<赤・ロゼ>タナ、カルベネ・ソーヴィニヨン
<白>グロ&プチ・マンサン、グルビュ

 

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