
ベルジュラック地方は、ドルトニュー河がその川幅を広げる中流域にある。ドルトニュー渓谷は、絵のように美しい村落や城郭が点在し、深い森に包まれた景色と史跡、そして、トリュフと黒セップ茸、野禽類の宝庫である。勿論、ワインは多彩で豊富。

葡萄畑は、ドルトニュー河の沖積層土壌の丘陵と台地にあり、温暖な海洋性気候の影響の下に、晩秋は豊かな陽光を受け、多彩な種類のワインを産出している。
ボルドーに近い地続きの地区だから、ボルドーの品種とワインスタイルの影響を強く受け、ワインの骨格はおのずとボルドーに似ている。
どちらかと言えば、ライト・ボディーからミディアム・ボディーになりがちだが、産地はそれなりの個性を主張している。
Bergerac
(ベルジュラック)
<赤>は、メルロ種4~50%で、香り高く柔らかな口当たり、若飲みタイプ。
<白>は辛口。セミヨン種4~50%で、肉付きよくフレッシュ、果実香あり、若飲みタイプ。
<ロゼ>は、カベルネ系品種を使い、マセラシオン方式で造る。色はサーモンピンクで、フレッシュ風味。
Côte de Bergerac (コート・ド・ベルジュラック)
<赤>は色が濃く木樽で熟成、骨組みがしっかりしていて複雑さが増し、5,6年で開花する。
<白>はセミヨン種主体の甘口。ボディーは豊かで保存が利く。
- 栽培地
- 7,150ha (コート:1,500ha)
- 主品種
- <赤・ロゼ>メルロ、カベルネ・ソヴィニョン&フラン、コット
<白>セミヨン、ソーヴィニヨン、ミュスカデル、シュナン・ブラン、 - Key Vintages
- 赤 2003,2001,2000.
Montravel
(モンラヴェル)
Montravel は、ドルドーニュ河沿いの平坦地のAC。辛口で、柑橘類の香り豊かでフレッシュ。若飲みタイプ。
Cotes de Montravel は、北側のACで、薄甘口。
Haut-Montravel は、南のモンラベルと北側のコートとに挟まれた中間のAC。極甘口に近く、繊細で熟成タイプ。
少数だが、野心的な生産者達は、ボルドーの新しい白ワインと同じ方法で、ワインを小樽で発酵させている。
- 栽培地
- 520ha (コート:70ha、オー:50ha)
- 主品種
- <白>セミヨン、ソーヴィニョン・ブラン、ミュスカデル
- Key Vintages
- 2003,2002.
Saussignac
(ソーシニャック)
アルコール度は12.5~15度。エレガントでリッチ。芳醇で花と果実のアロマが溶け合う。
極甘口タイプの中には、5~10年以上の熟成を要するものもある。
- 栽培地
- 75ha
- 主品種
- <白>セミヨン、ソーヴィニョン、ミュスカデル、シュナン
- Key Vintages
- 2003,20011999,1997,1996.1995.
Monbazillac
(モンバジャック)ミュスカデル種が独特の性格を発揮するからであろうが、最良の若いモンバジャックはソーテルヌとは違った活発で華やかなものを持つ。 又、熟成したものは琥珀色でナッツ香を帯びてくる。
飲み頃5~15年。モンバジャック城を本拠にする共同組合が全体の30%を生産するほか、小規模な生産者が多い。
- 栽培地
- 2,100ha
- 主品種
- <白>セミヨン、ソーヴィニョン、ミュスカデル
- Key Vintages
- 2003,2001,1999,1997,1996.1995.
Pécharmant et Rosette
(ペシャルマン & ロゼット)メルロ種が主体でボルドーのスタイルに似ているが、ボルドーのような奥行きの探さは持ち合わせていないが、タンニンを多く含み、 若いうちは渋みが強いが、熟成する和らぎ複雑で繊細になる。飲み頃5~8年。
1ha当たりの生産量を40hlに押さえていることもあって、一定の質を保っている。
Rosette
(ロゼット)
- 栽培地
- 350ha (ロゼット:30ha)
- 主品種
- <赤>カルベネ・ソーヴィニョン&フラン、メルロ、マルベック
<白>ソーヴィニョン、セミヨン、ミュスカデル (ロゼット) - Key Vintages
- 2003,2000,1998.
Côte du Duras
(コート・ド・デュラス)
品質と価格のバランスは非常にいい。AC指定は1937年と言う早い時期だが、あまり知られていない。
<赤>は、肉付きも良く、まろやかで、タンニンもしっかりしている。飲み頃2~5年。
<白>は、独特の風味を持ち、力強さをそなえたバランスのいい辛口で、この地区の代表格。若のみタイプ。
小量だが、甘口白とロゼもある。
- 栽培地
- 2,000ha
- 主品種
- <赤・ロゼ>カベルネ・ソーヴィニョン&フラン、メルロ
<白>ソーヴィニョン、セミヨン、ミュスカデル、モーザック - Key Vintages
- 2003,2001,2000.
Côte du Marmandais
(コート・ド・マルマンデ)栽培品種はボルドーと変わらないが、シラーやガメ種も加えられる。ボルドーそっくりのタイプ造りである。
<赤>は、軽く飲み易い。比較的肉付きも良く、タンニンもしっかりしている。飲み頃2~5年。
<白>は、ソーヴニュンが主体。フルーティで口当たりはいい。バランスのいい辛口で、若のみタイプ。小量だがロゼもある。
- 栽培地
- 1,500ha
- 主品種
- <赤・ロゼ>カベルネ・ソーヴィニョン&フラン、メルロ
<白>ソーヴィニョン、セミヨン、ミュスカデル、モーザック
Buzet
(ビュゼ)
フィロキセラで大打撃を受けた後、1956年この地を襲った霜による被害で壊滅状態になり、その後の復興で、1973年<コート・ド・ビュゼ>の名でAOC指定を受けた。 1986年現在の名前に変更された。
粘土と石灰質が交互に広がる土壌。ボルドーと同一の品種を使い、濃厚で、力強く、肉付きのいい赤ワインを造っている。飲み頃2~8年。
小量の<白とロゼ>もある。若飲みタイプ。
- 栽培地
- 2,000ha
- 主品種
- <赤・ロゼ>カベルネ・ソーヴィニョン&フラン、メルロ。
<白>ソーヴィニョン、セミヨン、ミュスカデル、 - Key Vintages
- 赤 2003,2001,2000,1998.
