PROVENCEー広域AOC

 

AOC詳細

AC: Côtes de Provence コート・ド・プロヴァンス

プロバンスの中央部から東部に広がるこの広大なACは、84ヶ村に及ぶ。
東西に走るモール(Maures)山陵があり、内陸部には東に流れるAille-Argens渓谷があり、 それにコート・ダジュール(紺碧海岸)の海岸沿いの地帯まで含まれているので、土壌やミクロクリマ(微気候)が異なり一様ではない。 使用品種も13種類にも及ぶ。

このACは、フランス最大のロゼ・ワインの生産地で、この地の総生産の87%を占める。赤は10%、白は3%に過ぎない。
<ロゼ>は、フレッシュで生き生きしているが、酸は攻撃的ではない。円くしなやかでバランスのいいワインである。
<赤>は、マセラシオン・カルボニックを活用することもあって、、潅木の香りを持つフレッシュな味わいの若飲みタイプが殆どだが、熟成タイプもある。
<白>は、僅かだが、フル-ティでフレッシュな若飲みタイプ。

  • 品 種
     <赤・ロゼ>カルベネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル、シラー、カリニャン
  • 生産量
     900,000hl (20,500ha)

Côtes de Provence

 

Côtes de Provence のアペラシオン細分化

このACは、生産量も多く広大でもある事から、生産者組合のアペラシオンの細分化を求める活動が実り、以下の3つの地区が、地区名を付記できるACが生まれた。(ヴィクトワールとフレジュスが2005年、ラ・ロンドは2008年)

 

Côtes de Provence Sainte-Victoire

 
 (コート・ド・プロヴァンス・サント・ヴィクトワール)

エク・サン・プロヴァンスにほど近いサント・ヴィクトワール山周辺の9ヶ村で造るワイン。
生産量
 7,000hl(2,225ha)

 

Côtes de Provence Frejus

 
(コート・ド・プロヴァンス・フレジュス)

海辺のフレジュスやサン・ラファエルなどの8ヶ村で造るワイン。
生産量
 1,125hl(235ha)

 

Côtes de Provence la Londe

 
(コート・ド・プロヴァンス・ラ・ロンド)

ヴァール権南部のラ・ロンド・レ・モールを中心とする4ヶ村で造るワイン。
生産量
 1,125hl(235ha)

lin

 

Coteaux Varois コート・ヴァロワ

Coteaux Varois

このAOCは、比較的に新しく出来たもので、1984年、Vins de Pay地区からVDQS地区に昇格し、1993年、独立のAC地区に昇格した。

プロヴァンス中央部の小石混じりの斜面と石灰質の台地(標高平均350m)に畑が広がるから、地中海性気候だが、他のプロヴァンス地方より大陸性がある。 産するワインの多くは<ロゼ>で、フレッシュでフルーティー。<セニエ法>で造られるものが多い。

<赤>も<白>も造られてはいるが、極僅か。いずれも若飲みタイプ。
古典的品種を使い、注目すべきワインもあるが、生産者による品質のばらつきが大きい。

  • 品種
     <赤・ロゼ>カルベネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル、シラー、カリニャン
  • 栽培地
     111,817ha (2,229ha)
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Coteaux d'Aix-en-Provanse コート・デクス・アン・プロヴァンス

Coteaux d'Aix-en-Provanse

プロバンス西部に当たるこのACは、北はデュランス川に始まり、南はマルセイユ近郊の地中海沿岸の村々に及ぶ広大な産地。
春はアーモンドの木々が満開の花を咲かせ、夏は松林に蝉の声が響き渡り、秋から冬に掛けてはミストラルの吹き、プロヴァンス特有の四季に彩られた地である。
ミストラルと言う冷たく乾燥した北風の影響を受ける地中海性気候。土壌は粘土石灰質土壌、砂岩を含む砂質土壌、小石の多い砂質泥土土壌の3つに分けられる。

ワインは、主にロゼが造られているが、赤・白も産す。
<ロゼ>は、多くは<セニエ法>で造られ、軽くフルーティーで心地よい。
<赤>は、軽くしなやかでタンニンも豊かで素直なワイン。
<白>も造っているが微小。
いずれも若飲みタイプ。生産者による品質のばらつきが少なくない。

  • 品種
     <赤・ロゼ>カルベネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル、シラー、カリニャン
  • 栽培地
     193,000hl(4,268ha) ロゼ80%、赤15%、白5%
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Les Baux-de-Provense レ・ボー・ド・プロヴァンス

Les Baux-de-Provense

このACは、プロヴァンスの西の玄関口にあたる。アヴィニヨンとアルルを結ぶ線の東に広がっている。
このACのほぼ真中に、St-Remy(サン・レミ)の町がある。ノストラダムの出生地で、又炎の画家・ゴッホが晩年多くの傑作を描きながら療養していた病院でも有名。
西南にはドーデの「風車小屋便り」の舞台となった風車が残るFontvieille(フォンヴィエイユ)村がある。また、その北には古代都市グラヌムもあって、プロバンスでも別の文化圏と言えなくもないところ。

1995年、AC昇格の比較的新しいACだが、ワインは個性的。多く造り手が有機農法やビオディナミ農法を実践している地でもある。
<赤>は、最低12ヶ月の樽熟成を課していて、力強い熟成型。
<ロゼ>も造っていて、<セニエ方式>で造るワインは、非常に爽やか。生産者による品質のばらつきが少なくない。

  • 品種
     <赤・ロゼ>ムールヴェードル、シラー、カルベネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュ、サンソー、カリニャン
  • 栽培地
     7,576hl (305ha) 赤75%
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