Bellet (ベレット)

ケイ素と石灰質の土壌が混ざった礫岩地帯。
アルプスと地中海の気流の交差、優れた陽光、段丘栽培、これらがこのAOCの特徴。生産量も少なく、観光地にあるからか、ニース以外では入手が難しく、ワインは相対的に割高。
赤・白・ロゼをほぼ均等に産するが、豊満な余韻の長い熟成にも耐える白の評価が高い。
<白>は、フルーティーで、アーモンドの香り、繊細。
<ロゼ>は、エニシダと蜂蜜の香り。
<赤>華やかで、サクランボの香りを持つ。熟成タイプ。
*ニースから20kmほど内陸に入ると、中性からの小村が点在する。「鷲の巣村」と呼ばれる。中でも有名なのがSt-Paul de Vence。マチスが晩年手がけた、ステンドクラスと壁画の美しい「ロザリオ礼拝堂」やシャガールやミロの作品が収録されている「マーグ財団美術館」がある。また、画家たちが滞在した民宿・Colombe d'ORも、現在はホテルレストランとして残っていて、洗練されたプロヴァンス料理が楽しめる。
- 栽培地
- 984ha (48ha)
- 主品種
- <白>ヴェルマンティーノ、ルーサン、クレレット、シャルドネ
<赤・ロゼ>ブラケ、フォル・ノワール、サンソー、グルナッシュ、
マヨルカン - Key Vintages
- 2001,2000,
Bandol (バンドール)

「B」と言う文字の記された樽を製造・輸出し、港は活気にあふれた。バンドール港の基礎はワイン交易によってなされた。19世紀末の鉄道開通によって避暑地として栄え、夏のリゾートとして今も人気が高い。
地中海を見下ろす丘陵(高い所は標高400m)の畑は、石灰質で小石の多い土壌。北風を遮る台地と3,000時間と言う日照量とによって、
力強い、がっしりしたワインを生み出す。収穫量を抑えているのは、フランスでも最低の部類に属す。18ヶ月の樽熟成によって凝縮させる。
ふくらみに欠けると言う人もいるが,アルコー度の高い,美しい色調のプロバンスを代表するワインである。
<赤>は数年の熟成が必要。 <ロゼ>はフレッシュで、バランスがいい。近年生産量が大幅に増え、6割以上。<白>もあるが僅か。
- 生産量
- 58,986hl (1,569ha)
- 主品種
- <赤・ロゼ>ムールヴェルードル(最低50%)に、グルナッシュ、サンソーを混ぜる。
<白>クレレット、ユニ・ブラン、ブールブラン、マルサンヌ - Key Vintages
- 2003,2001,1998,1996.
Cassis (カシス)

このACの畑は、港に向き合う涸谷にあり、殆どが石灰岩系土壌の急斜面にある。
フランス一番の急崖・Cap Canaille(カナイユ岬)が見える。標高400mの赤い巨大な岩が印象的である。
ワインは、白・ロゼ・赤を産するが、圧倒的に<白>が多く、全体の70%で、フルーティーな辛口で、 ブイヤベースに合うワインとして有名。プロヴァンスを代表する白ワインだが、生産者によるばらつきがある。< ロゼ>と極僅かな<赤>も産する。バンドールに似ているが、より柔らかい。
*カシスの港は、紺碧の海とパステルカラーの家並みが美しいエレガントな避暑地である。
港では、毎朝新鮮な魚介類が水揚げされるが、中でもウニが名物。なお、地元では「カシス」ではなく、「カッシー」と発音している。
- 生産量
- 8,109hl (196ha)
- 主品種
- <白>クレレット、マルサンヌ、パスカル・ブラン、ユニ・ブラン
<ロゼ・赤>バルバルー、カリニャン、サンソー、グルナッシュ
- Key Vintages
- 2003,2002.
Palette (パレット)

創設は500年前のカルメル会修道僧による。
このACの生産者は長い歴史を持つ2軒
Ch.Simons
,Ch.Cremade
でしかない。
熟成に、大樽・小樽で、3~6年寝かせている。
<白>はスミレの香りを持つ長寿タイプ。
<ロゼ>は、しっかりした色で、非常にまろやか。
白とロゼは比類なき品格を持ち、プロヴァンスを代表する。
移送に弱いから、プロバンスを旅した時に味わうべき逸品。
<赤>は、色調濃く、肉付きがいい。熟成タイプ。
- 生産量
- 1,600hl (43ha) 白30%、ロゼ30%、赤40%
- 主品種
- <白>クレレット(55%以上)、ユニ・ブラン、ミュスカ、
<ロゼ・赤>グルナッシュ、ムールヴェードル、サンソー
- Key Vintages
- 2001,1998,1995.

