このロワール中流域には有名な城館とほぼ同数の栽培地がある。
王侯や領主の館は、ロワール河の河岸かその支流の合流点にある。
葡萄畑の多くも又同じところにあるので、この地区のAOC名称は、城館の名称とその地方の名称を結びつけたものが多い。
大西洋から150Kmしか離れていないので、海洋性の気候の影響を受けるが、東側は、厳しい冬と暑い夏という大陸気候の性格をも持ち、それにロワールとその支流がもたらすミクロクリマ(微気候)が加わるので、ワインは一様ではない。
Touraine
(トゥ-レ-ヌ)
白は、生産が一番多い。ワインは辛口と言ってもかすかに甘味を感じさせるソフトなもの。使用品種は、シュナン、ソーヴィニョン、シャルドネ。
赤は、ガメイが60%以上を占めるが、カベルネやコットを混ぜてより腰のあるものにしている。
総体にフルーティーで軽快なワイン。プリムール(新酒)も出している。
ロゼは、ピノ・ドーニスとグロロー種から造る。
発泡性ワインをシュナン種から造っている。ACは、
Touraine Mousseux
(トゥーレーヌ ムース)- 栽培地
- 5,700ha (ムース:135ha)
- 主品種
- <赤>ガメイ、カルベネ・フラン&ソーヴィニヨン、
コット、ピノ・ノワール
<白>シュナン・ブラン、ソーヴィニョン、シャルドネ - Key Vintages
- 2002,2001,2000,
* 以下の<Touraine>をハイフォンで繋げるAOCは、ほぼ同タイプ
Touraine Mesland
(トゥ-レ-ヌ・メスラン) 135ha<トゥーレーヌ地区>の東の端にあるこのAOCは、この地の全葡萄畑の1割にも満たない。白とロゼ。
Touraine Amboise
(トゥ-レ-ヌ・アンボワ‐ズ) 200haここにある美しいアンボワーズ城は、王侯物語にはこと欠かないが、 レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年過ごしたことで有名。7つの村を含むこのAOCは、1954年に認められたもの。赤とロゼが中心で白は少々。
Touraine Azay‐le‐Rideau
(トゥ-レ-ヌ・アゼ・ル・リド‐) 50haロワールの古城めぐりの観光で賑わうこの地は、バルザックの「谷間の百合」の舞台。このAOCは8つの村を含み、シュナン・ブランから辛口ないし薄甘口の白を造る。1976年から辛口のロゼも認められた。







