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ナント周辺地区とアンジュー地区の境界線は、現在の県の境界線である。歴史的にも、ブルターニュとアンジューという国の境界線でもあって、その社会・経済的背景が栽培品種の違いとなって現れ、それが二つの地区を大きく分けている。
<ナント周辺>は、ミュスカデ種を使い爽やかな辛口白の単品種の生産地区。
<アンジュー&ソーミュール地区>は、ロゼ中心だが、ワイン専門家をして「ワインの名称とそれに含まれるワインの関係が込み入っていて、それがアンジューの不人気の一因」と言わしめるほど多様、多彩なワイン生産地。又、アンジューは中流域の中心地トゥーレーヌ地区とも歴史的・文化的・経済的に別の地域で、ワインでもその点で変わりはない。
Muscadet
(ミュスカデ)
ナントはロワール河口から約60Km遡った所にあるブルターニュ南部最大の町。
このナント周辺地域から取れる酸味の効いた軽快でさっぱりした若飲みタイプの辛口白。
18世紀、大寒波に襲われ、葡萄畑が全滅した。その際ブルゴーニュから、寒さに強いムロン・ド・ブルゴーニュ種(Melon de Bourgogne)が移植された。マスカットの香りがすることから、ミュスカデと改名された。
ミュスカデは、ワイン名であって、場所でも品種名でもない。大戦中この地方に疎開したパリジャンが目をつけ、戦後増大したブルターニュ半島への観光客に人気を博し、価格も安いので、世界各国で愛飲されるようになった。
土壌は、カルシュウムとマンガンを含む砂混じりの粘土質。畑は大西洋の影響を強く受ける斜面である。
淡い青白い金色のワインは、果実香に富み、爽やかでフレッシュな酸味が特徴。
日本料理の刺身,寿司、てんぷら、にも良くマッチする。
テロワールの違いにより、4つのAOCがある。数字は栽培面積と年生産量。
Muscadet
(ミュスカデ)・・・ de Seve-et-Maine
(ミュスカデ・ド・セ-ヴル・エ・メ-ヌ)・・・ des Coteaux de la Loire
(ミュスカデ・デ・コ-ト・ド・ラ・ロワ-ル)・・・ des cotes de Grandlieu
(ミュスカデ・デ・コ-ト・ド・グランリュ-)334ha. 15,800hl.1994年AOC昇格。
Muscadet Sur Lie
(シュール・リー)
それがフレッシュさと厚みを生み、香り高く、切れ味よく、フルーティな微発泡性ワインとなる。
ミュスカデのほぼ半分はこの方式で造られている。
収穫年の表示義務がある。








