LOIRE Coteaux du Layon

 

AOC詳細

Coteaux du Layon コトー・デュ・レイヨン

 Coteaux du Layon
アンジュー地区の中央部を斜めに横切るロワール支流のレイヨン川流域のこの地区は、レイヨン川に流れ込む様々な小川によるミクロクリマ(微気象)の恩恵を受ける。
その斜面の畑から、極甘口の傑出した長寿ワイン(10~20年)を産出する。

使用品種はシュナン・ブランの単品種。熟成と共に琥珀色を帯びるワインは、爽やかさの中に奥行きがあり、長く続く余韻を持つ。

この地区の甘口白ワイン造りの歴史は古く、ロンスレ修道院の下に開拓された。貴腐又は遅摘み過熟葡萄で造る。
ワイン販路が拡大したのは、17世紀で、オランダ商人の活躍によるところが大きい。
現在は観光スポットになっている水門や橋は、早くからこの地がワイン交易にための水路を作っていた好例である。

主品種
 シュナン・ブラン100%
生産量
 40,000hl (1,350ha)

この産地には、以下の格上の Villages(ヴィラージュ)と2つの独立した村名ACがある。この2つの村名ACは、ロワールの女王的存在である。

Villages(ヴィラージュ)

この地区の以下の6ヶ村で造るACだが、<Villages>を名乗らず、村名を表示している。
Beaulieu-sur-Layon、 Faye-d'Anjou、 Rablay-sur-Layon、Roehefort-sur-Loire、 Saint-Aubin-de-Luigne、 Saint-Lambert-du-Lattay。
生産量
 7,500hl (350ha)

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コトー・デュ・レイヨンの中で別のACを名乗る著名な小地域

Quarts-de-Chaume カール・ド・ショーム (45ha)

label- Quarts-de-Chaume <カール・ド・ショーム>は、「領主の4分の1」と言う意味で、この地の領主・ショーム(Chaume)が産品の中で、良質のものを「4分の1」 つまり、カール(Quart)を徴収していたと言う史実に由来する。

レイヨン川を真南に望む斜面の畑は北風を受けない伝説通りの名醸地である。
貴腐葡萄から造られる<甘口白>は、酸味の最も強い品種と言われるシュナン・ブランの持ち味を、この地ならではのワインに仕上げている。
10年以上の長期熟成タイプ。

Bonnezeaux ボヌゾー (95ha)

 Bonnezeaux レイヨン川の流れるトゥアルセ(Thouarce)村の北東部の畑は、急勾配の南向き斜面にあって、秋の朝霧と昼の陽射しをたっぷり受け、良質の貴腐葡萄を生み出す。

その<甘口白>のワインは、ソーテルヌの高級品と比べると、豊潤、濃厚さでは劣るが、優雅さと品格で優ると言われる。長期熟成タイプ。
地元の人々が「山(La Montagne)」の愛称で親しむ丘の上には、歴史的建造物に指定された風車が回っている。

”ANGERS” の町の南東にある白ワイン産地AC

Coteaux de L'Aubance コトー・ド・ローバンス

 Coteaux de L'Aubance

このACは、AC・コトー・ド・レイヨンの北側、ロワール河の南に延びる支流・オーバンス川流域にある。

シュナン・ブラン種から貴腐又は遅摘みにした過熟葡萄から、甘口と半甘口の白ワインを造る。
AC・コトー・デュ・レイヨンと同タイプだが、爽やかで、より軽く生き生きしている。飲み頃2~8年

この地には、ブルゴーニュをはじめフランス各地のワイン産地で親しまれている、葡萄栽培業者の守護聖人・聖ヴァンサン(St-Vincent)を奉るルネッサンス様式のサン・ヴァンサン教会がある。

生産量
 5,997hl (191ha)
主品種
 シュナン・ブラン100%

Savennieres サヴェニエ-ル

Savennieres

アンジューの南の3つの村。ロワール川右岸の傾斜地にあるこのACの認可は1952年だが、古い歴史を持ち、12世紀に修道僧によって開墾されたものと言われている。
風車の点在する美しい景観とこの地方最古の教会・サン・ピエール教会がその昔を偲ばせてくれる。

かっては貴腐葡萄からの甘口を造っていたが、現在は辛口が主流で、シュナン・ブラン単品種100%。緑を帯びた麦藁色のワインは、熟成と共に琥珀色が増す。エレガントで余韻が長く繊細。 飲み頃は5~6年。
生産量
 5,208hl (146ha)
主品種
 シュナン・ブラン100%

この産地の中にも、ロワールを代表する、グラン・クリュ・クラスの2つの小さな畑がある。川に張り出した岩の多い突出部にあって、独自の村名AOCを名乗っている。

Savennieres Coulee-de-Serrant  クレー・ド・セラン 

Savennieres Roche-aux-Moines

  ロシュ・オー・モワンヌ

label-Savennieres Coulee-de-Serrant

この2つのACの名手の造るワインは、フランスの極上白ワインの1つと言われている。
その評判のリード・オフ・マンは、何といっても、ニコラ・ジョリイ(クレー・ド・セランの単独所有者)だが、今やビオディナミ農法の教祖的存在として認めない人はいない。

ワインは、ブルゴーニュの<モンラッシェ>と優るとも劣らない味わいを持つ。 「クラッスメント誌」を始めとして、著名ワイン評論家が最高点を付けているし、その熱烈な愛好者が少なくないことがそれを裏付けている。

その類稀な豊かなブーケと複雑な風味を味わうためには、長時間のデキャンタと適温は、このワインを味わう必須条件。

ビオディナミ (Biodynamie)

化学肥料、殺虫剤、除草剤などを全く使わない有機農法。
草木に微生物が発生し、昆虫がその微生物を食べ、鳥などの動物が昆虫を食べ、動物の糞や死骸が土に栄養を与えて、草木が生長する・・・・
と言う自然のサイクルにブドウ栽培を組み込むものである。
が、ニコラ・ジョリイ等の実践者は過激派と言われ、天体の運行をブドウの生育と関係づけたり、月の満ち欠けにより堆肥や収穫時期を決めるなど、科学的にはまだ実証されない占星術的要素も含んでいる。

ビオディナミ(有機農法)を謳うワインが少なくないが、その総てが、ニコラ・ジョリイの造るワインのように秀逸ではない。

Anjou-Saumur地区のAOC

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本ページ=Anjou-Saumur (アンジュー・ソミュール)
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