フランスワイン事典
Languedoc-Roussillon
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ラングドック・ルーション地図

-Languedoc-Roussilon-
南部ラングドック

Corbiéres  (コルビェール)

コルビェール
岩場と潅木材と荒地が80%を占める山岳地帯の中の僅かな土地に葡萄畑が散在し、年間300回近くも吹き荒れる風の影響をまともに受ける。 乾燥と荒々しさの源のセルス(西風)とフランス一のこの乾燥地帯に、夏の過度の暑さを和らげ雨をもたらすラマン(海風)が、葡萄に特殊な成長をもたらし、出色の赤ワインを生む。
ラングドックを代表すると言っていい。

この丘陵地帯の地形と土壌は一様ではないから、出来るワインも多様。ワインに共通の性格を形付けているのは気候で、それが肉厚のワインを生み出す。多くは若飲みタイプだが、長寿のものもある。
<白とロゼ>も産するが、それぞれ、品種改良と技術革新が盛んで、繊細さの中に、香りと力強さと多様性を持っている。
若飲みタイプ。

この地の中央の岩の多い丘陵の10ヶ村は、2005年、下記の独立した格上のACが認められた。赤のみ。

Corbieres-Boutenac (コルビエール・ブトナック)

中心都市・ナルボンヌは、古代ローマのガリアの首都。地中海に面する港であっただけでなく、ドミティア街道と大西洋側のアキテーヌ地方に至る街道の交差点で、交易で隆盛を極めた。
当然のことだが、葡萄栽培もここからフランス全土に伝播して行った。

 

生産量
534,795hl うちブトナック5,117hl
(12,850ha うちブトナック1,427ha)
主品種
<赤> カリニャン、シラー、ムールベードル、グルナッシュ
<白> グルナッシュ、ブールブーラン、マカブー、ピクプール
Key Vintages
 2003,2002,2001,1998.

 

Limoux  (リムー)

ピレネー山脈とコビエールの山並みの間に位置するこのACは、地中海とピレネー山脈と大西洋の3つの気象がせめぎあう。
南向きの斜面と段丘に葡萄畑があり、ラングドックで唯一の白ワイン専門に産出するACであった。が、最近は赤(メルロ主体で2004年ACに昇格)も僅かに産す。

樽発酵、樽熟成させるので、花の香りに繊細な木の香りがプラスされ、まろやかな辛口。
使用品種は、地元種のモーザックだけでなく、シャルドネやシュナブランも使われている。

*ピレネー山脈の地中海側からの入口に位置するリムーの町は、かってはスペインの山間の村々との交易の中心地として栄えた。この町には16世紀から受け継がれてきた有名な伝統行事のカーニバルがあって、それは毎年1月から10週間の長きに渡って繰り広げられる。

生産量
6,237hl (147ha)
主品種
<白>モーザック、シュナブラン、シャルドネ。
Key Vintages
 2002,1998,1996,1994.

 

リムーは発泡性ワインでその名が知られていて、以下の3つの別のAOCがある。

シャンパーニュ地方以外の発泡性ワインは、Cremant(クレマン)Vin Moussoux(ヴァン・ムスー)Vin Effervescent(ヴァン・エフェルヴサン)などと様々な呼び名が付けられているが、ラングドック地方では伝統的にBlanquette(ブランケット)と呼ばれる。この名はモーザック種の葉を覆う柔らかな綿毛に由来すると言う。

リムーの発泡性ワインは、地元の伝説によると、1531年、リムーの町の程近い、ベネディクト派のSt-Hilaire(サン・ティレール)修道院のカーヴで、コルクで閉めた瓶の中でワインが発酵し、泡だっていることを修道士が偶然発見したと言う。シャンパーニュのドン・ペリニオン師の伝説よりも1世紀も早い発見であることから、「世界最古の発泡性ワイン」と言われている。

Blanquette Methode Ancestrale

(ブランケット・メドット・アンセストラル)

このACは「祖先伝来の手法」で造られるもので、その製法は、シャンパンと同じ壜内醗酵だが、壜熟前のリクード・ド・ティラージュを行わない。
葡萄が本来持つ糖分と気温の変化だけで、自然醗酵が行われるもの。壜詰めは必ず3月の「月の下降期(Vieille Lune)」と決まっている。この時期でないと十分な泡が出来ないと言い伝えられている。金色を帯びた淡い黄色で、アルコール度は幾分低いが、骨組みのしっかりした美酒。使用品種はモーザック100%。

生産量: 5,957hl (126ha)

 

 Blanquette de Limoux (ブランケット・ド・リムー)

 Crémant de Limoux (クレマン・ド・リムー)

この2つのACは、祖先伝来の壜内発酵の自然完了を行うものではなく、シャンパンと同じように、通常の壜内二次発酵方式で造るもの、この方はモーザック、シュナンブラン、シャルドネ種の3つの品種を使う。

違いは、熟成期間が、Blanquette de Limoux(ブランケット・ド・リムー)が9ヶ月以上なのに対し、Crémant de Limoux (クレマン・ド・リムー)は12ヶ月以上と言う違いだけ。

生産量: Blanquette・・・33,790hl(670ha)、Crémant・・・25,622hl(482ha)

 

Malepere  (マルペール)

Malepere
地図に表示してないが、このACは、北をミディー運河、東をオード川に接し、カルカソンヌ、リムー、カステルノダーりーを結ぶ三角地帯の中心にあるマルペール山の周りにある。
2007年、昇格した新しいAC。

ボルドー品種のカベルネ・フランやメルロが栽培されていて、ラングドックの他のACとは若干趣の異なる<ロゼ>と<赤>を造っている。

<ロゼ><赤>共に若飲みタイプだが、腰が強く力強い。

生産量
90,842hl (2,560ha)
主品種
<赤> カベルネ・フラン&ソーヴィニョン、メルロ、サンソー、
グルナッシュ

 

Fitou  (フィトゥー)

Fitou
このACは、広大なコルビエールの生産地区に囲まれて2つに分離されている。一つは、地中海沿いのルカト湖周辺の緩やかな斜面にある「Fitou Martitime(フィトゥー・マリティム)」で、もうひとつは、24km離れた内陸にあって、コルビエール山麓南東の平原に広がる「Haut-Fitou(オー・フィトゥー)」である。

共に、この地域特有の品種・カリニャンとグルナッシュ種のアサンブラージュ。その特徴を最高に発揮させ、厚みと強さを持ち、熟成に適しした濃いルビー色の赤ワイン。
海側の「フィトゥー・マリティム」は若干加えるムルベードルの特徴が加味され、芳醇で円みがある。山側の「オー・フィトゥー」は若干加えるのがシラーで、より腰がしっかりして野生的で、どちらかと言えば、長寿。

<フィトゥー>は、ランクグドック・ルーション地域最高のものとして、市場の名声を博している。新しい醸造技術の導入が盛んなこのラングドックの中にあって、伝統的な製法の優れた実例と言える。

生産量
90,842hl (2,560ha)
主品種
<赤> カリニャン、グルナッシュ、ムルヴェードル、シラー
Key Vintages
 2003,2002,2001,1998.

 


古代ローマの属州・ガリアの首都「ナルボンヌ」(紀元前4Ch~)

 

 

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