Languedocラングドック・ルーション
Languedoc-Russillon

 

この地域は、ミディと言う愛称で呼ばれている。海岸線はコート・ダジュールと違って素朴で広い。人の住めそうも無い沼地もところどころにある。内陸部の高原地帯は、荒々しい山塊や乾燥したハゲ山に囲まれ、岩肌をむき出した荒涼とした風景が展開する。

この地方は、古代ローマ時代からのワイン生産地で、ナルボンヌはその交易の中心地でガリアの首都でもあった。
ワイン造りの条件という点では、気候・土壌に十分に恵まれている。しかし、過去の負の遺産を引きずっていて、19世紀から20世紀の大半を通じて、この地で行われた、ただ適度なアルコール飲料と言える安ワインの大量生産地だったことである。

現在は既に改められつつあり、「安ワイン」生産地というイメージは払拭されている。近年、見事な飛躍を遂げ、やる気も才能もある醸造家が輩出し、新たな質のいいワインが目白押しという点で「フランスの新しいカリフォルニア」とさえ呼ばれている。

フランスの全葡萄栽培面積の38%を占め、4億ケースに近い膨大なワインを産出する。フランスのヴァン・ド・ターブルとヴァン・ド・ペイの大半はこの地域からのもの。AOCワインの生産においても、ボルドー、ローヌに次ぎ、第3位。ワインの種類は多彩。

この地方のワイン産地を便宜上、下記のように4つにページ分けした。

・North-Languedoc(北部ラングドック)
・South-Languedoc(南部ラングドック)
・Roussillon(ルーション)
・天然甘口ワイン

▼ Languedoc(ラングドック)と言う言葉は・・・・

「オックの言葉」と言う意味の「Langue d’Oc」からきている。
「はい」と言う意味の、現代フランス語の「ウイ」を、中世、北フランスでは「オイル」。南フランスでは「オック」と言っていた。
ピレネー山麓の真中あたりから地中海岸にかけて、「オックの言葉」の地方、と言っていたことの名残が語源である。

プロヴァンスの固有の言葉であるプロヴァンサルも「オックの言葉」の一種である。

フランスで住民が、日常生活で、独自の言葉で会話を交わす地方は、ランクドックとプロヴァンス以外に、アルザスとブルターニュがある。
今では、「方言」として捕らえる方がいいのかもしれないが、それぞれが、独自の歴史と文化を持っていて、伝統文化を守るという観点からも保存がはかられている。

Languedoc

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