ゲルマン人は、ケルト人と同じインド・ヨーロッパ語族に属し、北のスカンジナビア半島からバルト海周辺に住んでいた。気候の寒冷化が起きた紀元前5世紀頃、最初に、中部ヨーロッパに南下して来て、ケルト人をガリアに移動させたのだが、紀元後の3世紀の時は、自分たちがローマ帝国領内に徐々に侵入を始めた。
ゲルマン人の移動には、掠奪や殺戟が行われたが、ローマに対して、農耕や軍役を担う条件で、帝国内に平和的に入植するケースも少なくなかった。それは、帝政末期の、ガリアのローマ軍兵士の多くがゲルマン人で占められ、隊長や将軍に任命される者まで出てくることで、証明される。
5世紀になると、部族の長を王にいただくゲルマン人国家が、その組織のまま移住して