Saint-Amour
(サン・タムール)
Crus-Beaujolaisの中では一番北に位置し、サン・ヴェラン、マコネに続いている。土壌は花崗岩質に粘土珪土質が混じり、小石が多い。
赤と白の畑があるが、白はサン・ヴェランになる。色調華麗で、鮮やか。軽妙な口当たり、鄙びた果実香を持つ。飲み頃になるのに、 若干の歳月を要すがそう長いものではない。
<生産量> 赤 17,500hl(290ha)
Julienas
(ジュリエナ)
<生産量> 赤 36,000hl(580ha)
Moulin-a-Vent
(ムーラン・ナ・ヴァン)
ムーラン・ナ・ヴァンは村名ではなく、トラン村近くの丘に有名な風車があって、その風車から取った愛称。Crus-Beaujolaisの代表格でボージョレの牽引車的存在。
もろい花崗岩土壌。薔薇の香り、色が濃く、骨格と肉付きのいい充実したワイン。名前同様爽やかで優美。他のCrus-Beaujolais比べ熟成に時間がかかる。
<生産量> 赤 34,000hl(645ha)
Chenas
(シェナ)
Crus-Beaujolaisの中で一番小さい畑。ボージョレ北部を東西に流れるモヴェーズ川沿いに広がっている。村を取り囲む樫(Chenes)からの命名。土壌は花崗岩質。ワインはルビー色、ウディな香り、厳格でやや 硬いところがあるが、コクがあって逞しい、「小粋」。熟成は速い。
<生産量> 赤 15,000hl(260ha)
Fleurie
(フルーリ)
ムーラン・ナヴァンの南西部で、全体的になだらかに東に向かって下る丘陵の斜面に畑がある。土壌は大きな結晶の花崗岩質土壌。フルーリとは「咲き誇る花」の意で、ムーラン・ナヴァンを王様とすれば、フルーリは女王で、名前の通り華やかで優美。色明るく、
柔らかな喉ごしのワインだが、熟成は速い、4~5年が限度。
アメリカで人気の女性的ワイン。
<生産量> 赤 41,000hl(815ha)
Chiroubles
(シルーブル)
畑はフルーリとモルゴンに挟まれた西側の奥手の山側にあり、Crus-Beaujolaisの中では一番標高の高い位置(700m)にある。ここからの見晴らしは素晴らしく、遠くモンブランを望める時もある。高い標高の畑のなせる業か、Crus-Beaujolaisの中では一番軽やか。
濃厚さや力強さこそ欠けるが、早飲みできるすっきりしたワインは「ボジョレーのシンデレラ」などと言う人もいて、フランスでの人気は高い。個性的な爽やかさを持つが寿命は短い。
<生産量> 赤 20,000hl(350ha)
Morgon
(モルゴン)
モルゴンは、Crus-Beaujolaisの中では、力強く厚みがあって、その肉付きの良さを特徴としている。
が、モルゴンは全体としては花崗岩土壌だが、中央部から北西部にかけては特有の片岩質を含んだ傾斜の強い畑が多い。従って、北部と南部では地勢と地質が違っていて、南部のものは若干モルゴンの特徴に欠けるものもある。
生産量も多いから、造リ手の違いも少なく無いが、タンニンの多い古典的モルゴンは、しばしば飲み手を感激させる。4~5年は寝かせる必要のある熟成タイプ。
<生産量> 赤 64,000hl(890ha)
Regnie
(レニエ)
1988年10番目のクリュとして、Villagesから昇格し、独自のACになったが、畑はボージョレでは一番古く、ローマ時代からのもの。このACの西の奥手にボージョレの名前のもとになった古都<Beaujeu>の村落がある。小さいが魅力的な村である。
畑の土壌は砂質花崗岩系。ワインは繊細で柔らかい、フランボワーズの果実の香りと爽やかさが魅力。寿命短い。
<生産量> 赤 29,000hl(490ha)
Brouilly
(ブルイィ)
Crus-Beaujolaisの中では最も南に位置し、6ヶ村を含み、畑の面積も一番広い。Villagesも造っていているが、方岩と花崗岩の混じった土壌の畑だけからブルイィを名乗れるワインを造れる。
ワインは果実香豊かで、軽妙・爽やかだが、寿命は短い。
<生産量> 赤 70,000hl(1,160ha)
Cote de Brouilly
(コート・ド・ブルイィ )斜面の畑は花崗岩と片岩の土壌で、ワインは紫の色調の濃い、風味豊かな肉付きの良いもので、3~4年の熟成を必要とする。ブルイィよりコクがあり、格上的存在。

