フランスワイン事典
ブルゴーニュ
シャブリコート・ド・ニュイ コート・ド・ボーヌ コート・シャロニーズ マコネイ ボージョレー AOC格付け 品種 ドメーヌ 歴史
ブルゴーニュ地図

-Bourgogne-
クリュ・ボージョレー 地図・クリュ・ボージョレー

Saint-Amour (サン・タムール)

 
<Saint-Amour>は、「愛の聖人」を意味するが、<Crus-Beaujolais>の中では一番北に位置し、サン・ヴェラン、マコネに続いている。畑は標高250~470mに位置する。土壌は花崗岩質に粘土珪土質が混じり、小石が多い。
赤と白の畑があるが、白はサン・ヴェランになる。

色調華麗で、鮮やか。軽妙な口当たり、鄙びた果実香を持つ。
飲み頃になるのに、 若干の歳月を要すがそう長いものではない。
飲み頃4~5年。自然条件に恵まれた12の区画(クリマ)は、<Saint-Amour>の後に<クリマ名>を併記することが認められている。

<生産量> 赤 11,922hl(322ha) 生産量は下から2番目。

 

 

Julienas (ジュリエナ)

この名称は、ユリウス・カエサルの名に由来する。
サン・タムールの西側で、サン・ヴェランと地続き、背後に山がせまり、サン・タムールより高く、畑の斜面が厳しい。
標高230~430mの南斜面に畑は位置し、痩せて乾いた花崗岩・片岩質土壌。
中間的な寿命の持ち主(2~5年)。レッドの色調鮮やか、若いうちはどちらかと言えば荒いが、熟成により充実ボディーになる。4つの区画がクリマ名の併記が認めれれている。

この地のワインの半分以上は生産者組合(La Cave du Bois de la Salle)によって造られている。

<生産量> 赤 14,035hl(579ha)

 

 

Moulin-a-Vent (ムーラン・ナ・ヴァン)

<ムーラン・ナ・ヴァン>は村の名前ではない。トラン村近くの丘に有名な風車があって、1930年歴史的建造物に認定され、「ボージョレーの領主」と呼ばれ、シンボルになっている。
その風車から取った愛称である。
<Crus-Beaujolais>の代表格でボージョレーの牽引車的存在。
標高230~390mに畑があって、もろい花崗岩土壌。
薔薇の香り、色が濃く、骨格と肉付きのいい充実したワイン。
名前同様爽やかで優美。
フレッシュでフルーティーな風味を楽しむ若飲みタイプが主流のボージョレーの中にあって、この<ムーラン・ナ・ヴァン>は、長期熟成(10年以内)に適したワインで、最もコクがある。
15の区画がクリマ名の併記が認めれれている。

<生産量> 赤 25,693hl(644ha)

 

 

Chenas (シェナ)

<Crus-Beaujolais>の中で一番小さい産地。ボージョレー北部を東西に流れるモヴェーズ川沿いに広がっている。
村の名前は、はるか昔、この地が広大な樫(Chenes)の森で覆われていたと言う伝説に由来する。
畑の標高は、250~400m。土壌は花崗岩質。
ワインはルビー色、ウディな香り、厳格でやや硬いところがあるが、コクがあって逞しい、「小粋」。
西の斜面から生まれるワインは、隣接するAC・ムーラン・ナ・ヴェンやジュリエナに似て長熟。ソーヌ河に向かう傾斜地のワインは柔らかく若飲みタイプ。
3つの区画がクリマ名の併記が認めれれている。

<生産量> 赤 7,593hl(242ha)

 

 

Fleurie (フルーリ)

ムーラン・ナヴァンの南西部で、全体的になだらかに東に向かって下る丘陵の斜面に畑がある。土壌は大きな結晶の花崗岩質土壌。フルーリとは「咲き誇る花」の意で、古代ローマ軍の兵士が名付けたと言われている。畑に囲まれた丘の頂上には、聖マリア教会が建っている。
ムーラン・ナヴァンを王様とすれば、フルーリは女王で、名前の通り華やかで優美。 色明るく、柔らかな喉ごしのワインだが、熟成は速い、4~5年が限度。 アメリカで人気の女性的ワイン。
15の区画がクリマ名の併記が認めれれている。

葡萄栽培面積は、AC・ブルイィ、モルゴンに次いで3番目に大きい。

<生産量> 赤 33,212hl(862ha)

 

 

Chiroubles (シルーブル)

畑はフルーリとモルゴンに挟まれた西側の奥手の山側にあり、<Crus-Beaujolais>の中では一番標高の高い位置(700m)にある。
ここからの見晴らしは素晴らしく、遠くモンブランを望める時もある。
高い標高の畑のなせる業か、<Crus-Beaujolais>の中では一番軽やか。
濃厚さや力強さこそ欠けるが、早飲みできるすっきりしたワインは「ボジョレーのシンデレラ」などと言う人もいて、フランスでの人気は高い。柔らかな赤い果実の味わいが、エレガントで優しく女性的であるからでああろう。
個性的な爽やかさを持つが寿命は短い。

19世紀後半のフィロキセラ被害は、耐性のある北米系葡萄品種の台木に接木することで、その危機を脱したのであるが、そのひとりの立役者が、この地の出身者・Victor pulliat(ヴィクトール・ピュリア)である。1980年以来「クリュ・デ・ボージョレー祭り」で、その名は称えられている。

<生産量> 赤 16,089hl(350ha)

 

 

Morgon (モルゴン)

モルゴンは、<Crus-Beaujolais>の中では、力強く厚みがあって、その肉付きの良さを特徴としている。
が、モルゴンは全体としては花崗岩土壌だが、中央部から北西部にかけては特有の片岩質を含んだ傾斜の強い畑が多い。
従って、北部と南部では地勢と地質が違っていて、南部のものは若干モルゴンの特徴に欠けるものもある。
生産量も<Brouilly>に次いで多いから、造リ手の違いも少なく無いが、タンニンの多い古典的モルゴンは、しばしば飲み手を感激させる。
4~5年は寝かせる必要のある熟成タイプ。

ヴィリエ・モルゴン村の、17世紀に建てられた<Chateau de Foncrenne(シャトー・ド・フォンクレンヌ)>の中に、ワイン生産者組合が経営する有名な試飲所・「Caveau de Morgon(カーヴォ・ド・モルゴン)」がある。1953年この地方に最初に設けられた試飲所だが、ボージョレー地方にはこのような試飲所が各村にあり、その美しい景観と共に、ボージュレ・ワイン街道の人気の、大きな特徴であろう。

<生産量> 赤 46,966hl(1,108ha)

 

 

Regnie (レニエ)

Regnie
1988年10番目のクリュとして、<Villages>から昇格し、独自のACになったが、畑はボージョレーでは一番古く、ローマ時代からのもの。畑の土壌は砂質花崗岩系。ワインは繊細で柔らかい、フランボワーズの果実の香りと爽やかさが魅力。寿命は短い(1~5年)。

このACの西の奥手にボージョレーの名前のもとになった古都<Beaujeu>の村落がある。小さいが魅力的な村である。

Hospice de Beaujeu(オスピス・ド・ボージュ)」は、世界最古の慈善オークションで、2世紀以上の昔から公開競売されてきた。
そのオスピス・ド・ボージュの所有する畑は80haだが、その内の56haはこの<レニエ>にある。

<生産量> 赤 15,438hl(369ha)

 

 

Brouilly (ブルイィ)

<Crus-Beaujolais>の中では最も南に位置し、6ヶ村を含み、栽培面積も一番広い。<Beaujolais-Villages>も造っていているが、方岩と花崗岩の混じった土壌の畑だけからブルイィを名乗れるワインを造れる。

ワインは果実香豊かで、軽妙・爽やかだが、寿命は短い(4年以内)。

<生産量>  赤 59,794hl(1,300ha)

 

 Cote de Brouilly (コート・ド・ブルイィ)

ACブルイィの中心に、丸い小高い丘(標高500m)がある。その山裾を取り囲む斜面が コート・ド・ブルイィで、別のACを名乗る
斜面の畑は花崗岩と片岩の土壌で、ワインは紫の色調の濃い、風味豊かな肉付きの良いもので、3~4年の熟成を必要とする。ブルイィよりコクがあり、格上的存在。

Cote de Brouilly>はもっとも早くから知られたボージョレー・ワインで、高い評価を受けていた。そのことが、<Crus-Beaujolai>のアペラシオン取得に結び付いた。
毎年、夏の終わりに、この丘の上で鮮やかな色彩にあふれた「ワイン・フェスティヴァル」が催される。

Mont Brouilly

<生産量>  赤 14,969hl(316ha)

 

 

EditRegion4