フランスワイン事典
Bordeaux ボルドー
メドック Medoc グラーヴ Graves アントル・ドゥ・メール Entre-deaux-Mers ブライ・ブール Blays・Bourgeais リブルネ Libournais AOC格付け 品種 シャトー・システム 歴史
ボルドー地図

Ch. Haut Brion

  (オー・ブリオン・・・赤・白
英国で「ポンタック」の名前で最初に有名になった。(ボルドーワインで最初にシャトー名を名乗る・・・「歴史」参照)
1855年の格付けの際、その実力を無視できず、例外として、 Premiers Crus(1級)の仲間入りした。
1935年アメリカのディロン財閥が買収。名声は不動。優雅・芳醇・調和の採れた非常に個性的なボルドーの最高級ワイン。
少量しか造っていない白は、大部分がアメリカに輸出されている。辛口で、モンラッシェしか比肩するものがないと言われている。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン45%、メルロ37%、フラン18% (白)セミヨン63%、ソーヴィニヨン・フラン37%
<生産量>(赤)16,000ケース(43ha) (白)900ケース(2.7ha)
<セカンド・ラベル> Bahans Ch.Haut Brion

 

Ch. Pape Clement

パープ・クレマン・・・赤・白
「アヴィニョンの幽閉」で有名な法王クレメンテス5世になったボルドーの大司教ゴートが、1300年に建てた別荘と言う歴史的シャトー。1970年代陰りを見せたが、85年醸造所を全面改修、名声を取り戻した。ワインは、しなやかで優美、個性的ブーケ。長期熟成タイプ。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ40%、
     (白)セミヨン45%、ソーヴィニヨン・フラン45%、ミュスカ10%
<生産量>(赤)7,000ケース(3ha) (白)400ケース(2.5ha)
<セカンド・ラベル> La Clementin du Pape Clement

 

Ch. la Mission Haut Brion

ラ・ミション・オー・ブリオン・・・赤
畑はオー・ブリオンとアルカション街道を挟んだ向い側にある。
オー・ブリオンを付ける3つのシャトーはかっては1つのもので、14世紀頃の地名である。1983年3つともオー・ブリオンを所有するディロン財閥が取得した。ワインは、オー・ブリオンが繊細さが溢れているのに対してリッチで力強い。長期熟成型、評価は格付け1級に近づいていて高い。

<品種>カルベネ・ソーヴィニヨン47%、メルロ45%、フラン7%、
<生産量>7,500ケース (29.8ha)
<セカンド・ラベル>La Capelle de Mission Haut Brion

 

Ch. La Tour Haut Brion

(ラトゥール・オー・ブリオン・・・赤
「Haut-Brion」を付ける3つのクリュ、この「La Tour」と「La Mission」と「La Vielle」は、もとヴォルトネル家が所有していたものであった。オー・ブリオンが買収した後、ここの管理を担ったジャン・デルマラが、独自の個性を育てるべく努力し、ラ・ミッションのセカンド・ワインの位置にあったワインが姿を変えて送り出されてた。骨組みこそ劣るがオー・ブリオン同じタイプで、よく似た繊細さを持っている。兄貴分のラ・ミッションと比べるとやや軽いが、最近はボディもしっかりしてきた。

<品種>カルベネ・ソーヴィニヨン42%、メルロ23%、フラン35%
<生産量>8,000ケース (4.9ha)

 

Ch. Haut-Bailly

オー・バイイ・・・赤
今世紀初頭はその特異な性格のワインで、トップ銘柄だったが、第二次大戦前後、すかり荒廃した。ここの土壌の良さを見込んで戦後取得したベルギー系のサンデル家がグラーブの赤の最高峰に育て上げた。ワインは、しなやかで優美。若いうちから楽しめるが、寝かせても素晴らしい。余韻が長く、繊細で卓越したワインを安定的に送り出している。
このクリュは1989年ベルギーと深いつながりを持つ米国人に売却されたが、ワイン造りはジャン・サンデルが継続して監督している。

<品種>カルベネ・ソーヴィニヨン65%、メルロ25%、フラン10%、
<生産量>10,000ケース (28ha)
<セカンド・ラベル> La Parde du Haut-bailly

 

Ch. Carbonnieux

カルポニュー
1234年の所有者ラモン・カルボーニュ家にまで遡れるグラーブきっての古い畑。フランソワ1世がトルコのサルタンにここの白ワインを贈ったと言う逸話を持つ。ラベルの帆立貝は、巡礼者のシンボルで、このシャトーが、かってベネディクト修道会のもので、巡礼者の宿舎にも使われたことによる。
1956年ペラン家が取得、復興させ、現在も同家が経営に当っている。白ワインはクラーブの辛口のニュータイプで、安定した品質で、グラーヴの格付けワインとしては生産量が多いから、価格も値ごろ。赤は、白に比べ評価が低かったが、最近の品質向上は目覚しい。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ30%、フラン7%、マルベック2% (白)セミヨン35%、ソーヴィニヨン・フラン65%
<生産量>(赤)25,000ケース(45ha) (白)20,000ケース(42ha)

 

Domaine de Chevalier

ドメーヌ・ド・シュヴァリエ・・・赤・白
この地区で「シャトー」名を付けない数少ないシャトーの1つ。1948年からベルナール家が所有。醸造所は現代設備に刷新し、畑は排水の整備はもとより行届いた細心の手入れを行い、ワインに磨きをかけてきた。
現在では、オー・ブリオンに迫るグラーブの最高峰。赤も秀逸だが、白は名声高く、ブルゴーニューのモンラッシュに比べられる。長期熟成型。生産量は少なく、年1,000ケース。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン65%、メルロ30%、フラン5% (白)セミヨン30%、ソーヴィニヨン・フラン70%
<生産量>(赤)7,500ケース(33ha) (白)1,500ケース(5ha)

 

Ch. de Fieuzal

ド・フェーザル・・・赤
スエーデン人エリック・ホッケが所有していたものを、1974年グリブラン家が取得して以来、この畑は変身して行った。ジェラール・グリブランは、2001年現オーナー:アイルランドの実業家ラハラン・クイシに畑を売却したが、ワイン造りは担当している。
赤は頑固な造りだが、気品を備え、熟成と共に洗練されていく逸品。白は凝縮した古典的な造りで、今では、グラーヴの白の中でも最高値が付いている。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ33%、フラン4.5%、プティ・ヴェルド2.5% (白)セミヨン50%、ソーヴィニヨン・フラン50%
<生産量>(赤)13,000ケース(38ha) (白)4,000ケース(10ha)
<セカンド・ラベル> L'Abeille de Fieuzal

 

Ch. Latour Martillac

ラトゥール・マルティヤック
このシャトーは、近くにあるクラーブの名所シャトー・ド・ラ・ブレドの持ち主であったこの地方の大地主モンテスキュー家のものであった。 1929年老舗ネゴシアンのクレスマン家が取得。今日まで長く所有され、家族経営の模範とされてきた。 栽培と醸造も常に改良を怠らず現在に至っている。
白は力強く、品があり、瓶詰め後3年で魅力をたっぷり持つ。
赤は色が濃く、堅牢で、長く熟成させると繊細さとしなやかさがより出てくる。赤白ともに、格付けを辱めない。コスト・パフォーマンスのいいワインである。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ35%、フラン&プティ・ヴェルド5% (白)セミヨン50%、ソーヴィニヨン・フラン40%、ミュスラデル5%
<生産量>(赤)10,000ケース(30ha) (白)3,000ケース(10ha)
<セカンド・ラベル> Ch.La Grave Martillac

 

Ch. Malartic-Lagraviere

マラルティック・ラグラヴィエール・・・赤・白
1803年この地方の名門マラルティック伯爵家がここを取得したことでこの名が付いている。1990年シャンパンのローラン・ペリエ社が買収し、ラベルも変えられたが、1998年ベルギー人のアルフレッド・アレクサンドル・ポニーに転売された。新オーナーになって、意欲的な改革が進められ、品質にバラツキのあったワインが一気に回復を示しつつある。白は力強く活力に満ちていて、赤は気品に溢れ新鮮さと力強さ兼ね備え、共に、メドックのスパー・セカンドに比肩すると言われている。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン40%、メルロ50%、フラン10% (白)セミヨン20%、ソーヴィニヨン・フラン80%
<生産量>(赤)9,000ケース(37ha) (白)2,500ケース(7ha)
<セカンド・ラベル> E Sillage de Ma;artic

 

Ch. Olivier

オリヴィエ・・・赤・白
中世風の城郭の雰囲気を残し、ラベルにもあるこのシャトーは、12世紀まで遡る歴史的シャトー。1945年フランクフルトの銀行家のベトマン家が取得。ネゴシアン・エシュナェル社が管理・販売。82年以降ベトマン家が直接管理。白ワインは、新鮮で軽快、知名度も高い。赤も軽やかで、優雅。寿命は短い。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン55%、メルロ35%、フラン10% (白)セミヨン55%、ソーヴィニヨン・フラン40%、ミュスカデル5%
<生産量>(赤)12,000ケース(41ha) (白)4,500ケース(11ha)

 

Ch. Smith Haut Lafite

スミス・オー・ラフィット・・・赤・白
1720年ここを取得した英国人、ジョージ・スミスの名前からこの名がついた。栄枯盛衰を経て、1958年エシュナェル社が取得、巨大な資本をつぎ込み復興。91年スキーのチャンピオン、カティヤールが買収し、設備を一新し、現代技術を導入した。 90年代後半から、赤・白共に、優雅さとバランスのある秀逸なワインを送りだしている。
なお、ガイヤールはシャトーの敷地内にホテル・レストランの経営を行っていてこの方でも好評を博している。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン55%、メルロ35%、フラン10% (白)ソーヴィニヨン・フラン90%、ソーヴィニヨン・グリ5%、セミヨン5%、
<生産量>(赤)10,000ケース(45ha) (白)2,200ケース(10ha)
<セカンド・ラベル> Les Hauts-de-Smith-lafitte

 

Ch. Bouscaut

ブスコー・・・赤・白
この畑はクリュ・クラッセの中では、ガロンヌ河に最も近く、ボルドーとトゥールーズを結ぶ街道沿いにあって、石灰岩の上に砂利層の重なった水はけの良い丘にある。1980年リュシアン・リュルトンが、ボルドーの著名シャトーを数多く所有する米国のシンジケートから買取った。現在リュルトンの娘のソフィーとその夫のローランが引継いでいる。ワインは、調和のあるしなやかな白、エレガントで濃密さの加わった赤、共に、このクリュの鮮やかな復活を証明するクラッシックなワインである。

<品種>(赤)カルベネ・ソーヴィニヨン35%、メルロ50%、フラン&マルベック15% (白)セミヨン70%、ソーヴィニヨン・フラン30%
<生産量>(赤)21,000ケース(40ha) (白)3,300ケース(6ha)

 

Ch. Laville Haut-Brion

ラリヴェ・オー・ブリオン・・・白
ワインの醸造、熟成、瓶詰はミッション・オー・ブリオンで行っているが、畑の土壌が全く違い、肥えた石の少ない土壌のため、驚くほど長持ちする力が与えられる。極めてゆっくり熟成する性格を持つワインは、オー・ブリオンやシュヴァリエと共に、グラーブを代表する古典的な白ワインである。

<品種>セミヨン70%、ソーヴィニヨン・フラン27%、ニュスカデル3%
<生産量>1,100ケース (3.7ha)

 

Ch. Couhins & Couhins-Lurton

クーアン & クーアン・ルルトン・・・白
このクリュは、かってはガスクトン家とアナビエ家のもので、アンドレ・リュルトンが借り受けクーアンのワインを造っていた。1968年、国立農業研究所がここを買い取り、その一部をリュルトンが買い取った。クーアンを名乗る国立農業研究所のワインは生産量が少ないこともあって、殆ど市場に出てこない。リュルトンの造るクーアン・リュルトンは、フラン100%の澄み切った造りで、洗練された軽やかな繊細なワインで、熟成と共に奥行きの備わる異色な白と評価は高い。
1992年、リュルトンは、シャトーと貯蔵庫も買取り、現在修復も完了している。

<品種>ソーヴィニヨン・フラン100%、
<生産量>3,000ケース (6ha)
<セカンド・ラベル> Ch.Cantebeu

 

 

EditRegion4